「ウェブ2・0」という概念が定着した今、出版社の規模にかかわらず、読者の囲い込みや広告集稿を目的に新たなネット戦略を打ち出す動きが見られます。とはいえ、まだその多くは実験段階。著しい成果があるとは言いがたい状況です。2007年、各出版社がいかに収益を生み出すか、それはウェブの活用にかかっていると言えるでしょう。今回の特集では、ウェブで先進的な取り組みを始めた国内の出版社を取材。さらに海外からは動画やSNSを使った、米国出版界の生き残り策をレポートします。
出版社9社が「GyaO」参入 DVDソフト化の動きも
動画やポッドキャスティングを導入する出版社は増えているが、その活用法はまだ各社模索中だ。音や映像など、紙媒体にはない表現手段を取り入れることでコンテンツを補完したり、プロモーションに利用したりとその目的は多岐に渡っている。
動画メディアの先駆けといえば、USENが運営する動画ポータルサイト「GyaO」(ギャオ)が挙げられる。同サイトでは2005年4月の開設以来、小学館、講談社、集英社など9社の出版社が参入。これまでに17本、出版物と連動した番組が配信されている(USEN調べ)。内訳を見ると、ファッションやコミックなど大衆性の高いコンテンツを中心に、小説のドラマ化、ゴルフ関連番組なども見られる。
(中略)
中にはGyaOで配信された番組のDVD化など、二次利用による収益を見込む動きもある。12月20日には、小学館『CanCam』と連動したGyaOのオリジナル番組「CanCamルーム マイミの部屋 アイ ラブ ピラティス」がDVDソフトとして発売されるという。
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